犬の病気

犬の主な病気

皮膚炎

皮膚が赤くなったり(湿疹)、カサブタができたり(痂皮)、毛が抜けたり(脱毛)、痒みが生じたりすることがあります。

皮膚全体がべたついたり乾燥したりもします。
原因は様々で、細菌感染(膿皮症)、真菌[カビ]感染(マラセチア・皮膚糸状菌)、寄生虫感染(ノミ・カイセンダニ・ニキビダニ)、皮脂腺分泌異常(脂漏症)、ホルモン分泌異常(甲状腺機能低下症、副腎皮質機能亢進症)などが考えられます。

外耳炎

耳垢や耳ダレが出て、耳を痒がったり、悪臭が生じたりします。

進行すると痛みをともない(中耳炎)、難聴になったり平衡感覚を失ったりすることもあります(内耳炎)。
原因としては、垂れ耳であることや、耳毛の存在、耳ダニ・細菌・マラセチア(カビ)による感染やアレルギーなどが考えられます。

歯周病

歯垢・歯石が付着することで、歯ぐきが腫れて出血したり、口臭が発生したりすることがあります。

重度の場合には、目の下が化膿して腫れることもあります(歯根膿瘍)。

僧帽弁閉鎖不全

心臓の左側にある僧帽弁という弁(血液の逆流を防ぐトビラ)が、完全に閉じなくなることで発症する心臓病です。

咳・呼吸困難・貧血などの症状のほか、進行すると肺水腫になったり、腹水・浮腫(むくみ)が生じたりすることがあります。

気管虚脱

気管が押しつぶされたような形に変形し、ガーガー(アヒルのような鳴き声)と咳をし、呼吸が荒くなります。

進行すると舌や歯ぐきが紫色(チアノーゼ)になります。
ポメラニアン、チワワなどの小型犬や短頭種に多い病気です。

気管支炎

気管支炎にかかると、細菌やウイルスの感染により、連続した咳をするようになります。
代表的なものとして、子犬の時に起こるケンネルコフ(子犬の風邪)があります。

肺炎

気管支炎が悪化して起こる病気です。

季節の変わり目などで体調を崩している場合や、免疫力が未熟な若齢犬や免疫力が低下した高齢犬に起こりやすいです。

肺水腫

心臓病や気管支炎・肺炎が進行して、肺の中に水が溜まる病気です。

ゼーゼーと音を立てて呼吸し、死に至ることもあります。

軟口蓋過長症

口の奥にある軟口蓋(鼻腔と口腔を分け隔てるフタ)が先天的に長く、喉の入口付近に垂れ下がっているため、上手く呼吸できなくなる病気です。
パグ、シーズー、ペキニーズ、ブルドックなど短頭種に多くみられます。

胃炎

胃炎になると、嘔吐を繰り返し体が脱水状態になります。

胃粘膜が傷つき、胃潰瘍になる場合もあります。

原因としては、感染や食事の影響、アレルギーやストレスからもなります。

腸炎

腸炎になると、軟便・下痢・血便を繰り返し体が脱水状態になります。

原因は様々で、細菌感染(桿菌・球菌・キャンピロバクター)、寄生虫感染(条虫・回虫・鉤虫・原虫[ジアルジア・トリコモアス・コクシジウム])、アレルギー性、ストレス性などがあります。

胃拡張・胃捻転

胃内のガスが発酵しパンパンに膨れたり(胃拡張)、胃自体がねじれたりします(胃捻転)。

高齢の大型犬に多くみられ、勢いよく食事や飲水をした時や、激しい運動をした後に起こりやすい病気です。

一刻も早い処置が必要となります。

腸閉塞

腸に異物が詰まるか、何らかの原因により、腸が正常に機能しなくなる病気です。

放置すると死に至ることもあります。

膵炎

膵炎になると、嘔吐・下痢を起こし、激しい腹痛と発熱により食欲が廃絶します。

重症では死亡することもあります(急性膵炎)。

消化不良で下痢・脂肪便をするものを慢性膵炎と言い、いずれの場合も高脂肪食を食べている肥満犬に多くみられます。

胆でい症

肝機能が低下し、胆のう(胆汁<消化液>をためている袋)内に胆でい(濃縮された胆汁の沈殿物)が貯留している状態です。

無症状であることが多いのですが、胆でい症のため胆道が閉塞すると、肝障害や黄疸(皮膚や白目が黄色く変色すること)などの症状が現れます。

肝不全

嘔吐・下痢を呈したり、食欲・元気がなくなります。

重症では、皮膚や白目が黄色になる(黄疸)などの症状が現れます。

腎不全

加齢に伴い、初めは飲水量が増え、徐々に食欲不振・嘔吐・脱水などの全身症状が現れ、そのうち飲水量は減り出し、末期になると尿毒症になります(慢性腎不全)。

尿路結石や急性腎炎により、急激に腎機能が悪化し死に至ることもあります(急性腎不全)。

膀胱炎

尿の色が濃くなったり、血尿・頻尿・残尿感・無尿(尿がまったく出ない)などの症状が生じたりします。

細菌感染が主な原因ですが、尿路結石も疑う必要があります。

尿道閉塞(尿路結石が尿道に詰まって尿がまったく出ない状態)すると、急性腎不全になり命に関わることがあります。

子宮蓄膿症

細菌感染により、子宮内に膿が溜まる病気です。

症状としては、水をよく飲んだり、食欲が落ちたり、陰部から膿が出たりすることがあります。

避妊手術をしていない中歳期以降のメスによくみられます。

乳腺腫瘍

乳腺にできる腫瘍で、良性と悪性の割合は半々です。

避妊手術をしていない中齢期以降のメスによくみられます。

その他の腫瘍

乳腺腫瘍以外にも様々な腫瘍があり、皮膚腫瘍・腹腔内腫瘍・口腔内腫瘍・骨腫瘍・リンパ腫などです。

しこりを発見したら、すぐに当院を受診して下さい。

前立腺肥大

便が細くなったり、軟便・血便・血尿・排尿困難になったりします。

去勢手術をしていない中齢期以降のオスによくみられます。

肛門のう炎

肛門近くにある肛門のう<分泌腺>が、炎症により腫れて、膿汁が肛門のう内に充満する病気です。

放置すると、肛門のう近くの皮膚から排膿してしまいます(肛門のう破裂)。

糖尿病

膵臓から分泌されるインスリンの不足で、血糖値が上がる病気です。

飲水量や尿量が増え(多飲多尿)、食欲旺盛なのに痩せていくなどの症状が現れます。

遺伝的要因も考えられますが、肥満が最大の原因であるとされています。

副腎皮質機能亢進症

副腎から分泌されるホルモンの異常により、 飲水量や尿量が増え(多飲多尿)、食欲旺盛で腹部が膨れて垂れ下がり(腹部膨満)、皮膚が粗剛になります。「クッシング病」とも呼ばれます。

甲状腺機能低下症

甲状腺から分泌されるホルモンの異常により、新陳代謝が下がり、元気・食欲がなくなってきます。

角膜炎・結膜炎

目ヤニが出たり、白目が充血したり、まぶたが腫れたりします。

痛み・違和感を覚えると、まばたきが多くなり、涙が増えて、頻繁に目をこする仕草をみせます。

角膜表面の傷が内部にまで達成すると、激しい痛みで目が開けられなくなる(角膜潰瘍)場合もあります。

白内障

レンズの役割をする水晶体が、白く濁る病気で視力に影響が出ます。

老齢性のものが多いのですが、若齢性(先天性)のものもあります。

糖尿病や内分泌病(クッシング病)が関与している場合もあります。

緑内障

眼圧(眼球内部の圧力)が高くなる病気で、瞳孔が開き、目全体が青みがかった緑色や赤色に見えるようになります。

重度の場合には、白目が充血して眼球が飛び出し、失明することもあります。

椎間板ヘルニア

背骨のどこかの部位で椎間板(背骨と背骨の間のクッションの役割をするもの)が圧迫を受け、痛みが生じる病気です。

首の場合は前肢麻痺状態となり、腰の場合は後肢麻痺状態となり、歩行困難や排尿・排便困難になることもあります。

ダックス、コーギーなどの胴長短足犬種に多くみられます。

膝外骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

膝外骨(パテラ)とは膝(ひざ)のサラのことで、後肢を上げて歩くようになったり、スキップして歩くようになったりします。時に、痛みをともなう場合もあります。

膝蓋骨脱臼と同時に、前十字靭帯断裂を起こしている可能性もあります。

肥満傾向の小型犬に多くみられます。

股関節形成不全

おしりを揺らしながら歩いたり(モンローウォーク)、両足をそろえて走るようになったりします。

大型犬に多くみられ、遺伝的要因が多いとはいえ、子犬の時の肥満も原因の1つであると考えられます。

ケイレン発作

安静状態から、急にピクピク・バタバタと意識なく硬直するようになります。

ケイレン時に、排尿・排便してしまうこともあります。

原因としては突発性(原因不明)がほとんどですが、低血糖性、低酸素性、ストレス性なども考えられます。

フィラリア症

犬糸状虫という寄生虫が、蚊を媒介して心臓に寄生する病気です。

乾いた咳をしたり、呼吸困難・腹水が生じたり、茶色の排尿をしたりすることがあります。

命に関わる病気なので、しっかりフィラリア予防してあげましょう!

バベシア症

マダニを媒介してバベシア原虫が感染すると、重度の貧血を起こすことがあります。

命に関わる病気なので、しっかりマダニ予防してあげましょう!

頚部粘液嚢胞・舌下部粘液嚢胞(ガマ腫)

頬の下にある唾液線の出口がつまって、頬の下(頚部)もしくは舌の下が唾液で充満し膨らんだ状態になります。

悪性ではありませんが、手術が必要となります。

犬からのサインを見逃さないようにしてください

下痢・嘔吐・食欲不振・皮膚の異常などの「目で見てわかるサイン」は、多くの飼い主様も敏感に察知されると思いますが、意外に見逃しがちなのが、関節痛・腰痛などの「痛みに関わるサイン」です。

このような慢性痛は、中齢期以降(犬種によっては若齢期でもありえます)の犬によくみられますので、次のようなサインを見逃さないようにしてあげてください。

 

  • 散歩に行きたがらなくなった
  • 散歩中、段差の昇り降りを嫌がる
  • 散歩中、どことなく活動性が下がった
  • ソファーやイスにのぼらなくなった
  • 起立に時間がかかるようになった
  • 元気がなくなった
  • オモチャに反応しなくなった
  • 尾を下げている
  • 歩き方がおかしくなった
  • 寝ている時間が長くなった

犬の心臓病にご注意ください

ワンちゃんも中齢期以降になると心臓病が多くなり、10歳以上の犬の10~20%が、心臓の病気にかかっていると言われています。

犬がかかりやすい心臓病の1つに僧帽弁閉鎖不全があり、特にチワワ、シーズー、トイ・プードル、マルチーズ、ポメラニアン、キャバリア、M・ダックス、M・シュナウザーなどによくみられます。

咳や呼吸困難などの症状がみられない場合でも、僧帽弁閉鎖不全により心臓に負担がかかっている可能性があります。

心臓病が軽度なうちに適切なケアを始めた方が長生きできます。

次のような症状をお感じになった時には、すぐに当院を受診するようにして下さい。

 

  • 咳をすることがある
  • 食事や排泄の時以外、寝てばかりいる
  • 元気がない
  • 以前よりも疲れやすくなった
  • ハアハアと、浅く呼吸している
  • 食欲が落ちた
  • 散歩の距離が短くなった
  • 苦しくて横になって眠れない
  • 夜、咳をしたり、呼吸が荒くなったりする
  • 舌が紫色をしている
  • 気絶したことがある
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